2015年10月27日火曜日

スポーツスターオイル漏れ修理 その2


 前回、シリンダーの盛大な傷を発見して、オーバーサイズピストンを組み込む事になった I君のスポーツスター。 続きです。



 オーバーサイズのワイセコピストンに合わせて、ボーリングが上がって来ました。 深い傷も消えて一安心です。 


 シリンダーヘッドはバルブの当たり幅も過大では無いので、バルブステムシールの交換とポートのカーボン清掃で済ませます。 (予算の兼ね合いも有りますけどね)


 ガスケット、ゴム類はもちろん全て交換しました。


 次は、プライマリー内の点検です。


 プライマリーチェーンのテンショナースライダーは磨り減っていませんね。



ですが、デテントプレートが削れています。 シフタードラムのロッドが飛び出してきて、デテントプレートを押し出しています。  こうなっていると、クラッチシェルと干渉していますから、金属粉は出るし、シフトもうまく出来ない状態です。 



 ミッションも外して点検します。 ギヤは問題なしです。


 ケース内も綺麗に洗浄しました。


 クラッチシェルとクラッチハブどちらも傷が無いかチェック。 クラッチスプリングプレートのガタも無く、組み込み開始です。


 その際、クラッチスプリングは軽くなる物に交換しました。 



 もちろんガスケット、オイルシールも交換。 これでエンジンは完了。



 ライザーを外して、交換します。




 ついでに、凄く気になっていたデタラメな配線製作部分を直します。


 ライトスイッチが取り付けられていたのですが、付け方が気に入らないので外してしまいました。
第一車検が取れないですからね。 ライトスイッチを付けないと不安になるのはバッテリーが弱っているからで、元々付いていない車両に追加する事は無いと思います。 きちんとした取り付けじゃないとトラブルが起きて手間もお金も掛かります。

 


 ちなみに当店にはこれ位の種類の配線保護カバーが有ります。 艶あり、艶なし、メッシュ。 
車両に合わせて使います。 ウインカーの配線も直してカバーをかけました。 


 リヤサスは当店に有った中古のオーリンズをオーバーホールして取り付けました。 


 完成です。 これでほぼ要望どおりの修理とサスペンションになりました。 コンチハンドルもライザーも中古で予算を抑えました。 とはいえ、まず最初の試乗で喜んでもらえたのはクラッチの軽さとギヤの入りやすさです。 一番解りますからね。 

 まだ直したいところも多々有りますが、まずはこれで普通に乗りやすい1200Sに戻ったと思います。   さすがに30万円の予算では出来ませんでしたが御納得していただけたのでは?と思います。  又何か有ればいつでもどうぞ!!


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